津堂城山古墳(つどうしろやまこふん)はこんなです!!
津堂城山古墳ってご存知ですか?古市古墳群の中でも古く推定築造時期が4世紀後半と言われいます。
形は前方後円墳で、墳丘の長さ208メートル、前方部の幅117メートル、後円部の直径128メートルで、くびれの部分には造出しと呼ばれる出っ張りがあるという特徴があります。
こちらの古墳は室町時代に古墳の地形が利用され、お城が建っていたことがあり城山という名がついています。
また、津堂というのは、こちらの地域名で、津堂城山古墳という名前になっているようです。
さらに戦国時代には、三好氏の砦として小山城が築かれたことで墳丘の形が大きく崩れて小さくなってしまったとも言われています。
その小山城は津堂城山古墳を利用した城郭で、古墳は二重の堀が巡らされ、古墳の丘陵を本丸、南西下に二ノ丸、堀を挟んで南西に三ノ丸と続いていたそうです。
津堂城山古墳は神社も隣接しており、公園にもなっています。まだ整備される前の林の状態の時から、地元の人が普通に散策していてようで、古墳という敷居の高さのない日常的に訪れることの出来る場でもあったようです。
とはいえ、現在は、墳丘と内濠だけが現存していて、小さな古墳にみえますが、本来は、二重の濠と堤をめぐらせた総長436mにもおよぶ巨大古墳で、明らかな大王級の前方後円墳でありながらも、石槨や石棺の様子が調査されて、貴重な資料となる写真が残っている古墳は、この津堂城山古墳だけだそうです。
因みに、現在、内濠部北側に「史跡城山古墳ガイダンス棟・まほらしろやま」があり、そこで津堂城山古墳についての展示や掲示がされていていろいろと知ることができます。
その中には、衝立形埴輪や円筒埴輪や、外には再現された石棺も展示されています。因みにこの石棺は兵庫県の高砂にある竜山石で出来ているのがわかっています。
僕自身、四世紀のトラックや車もない時代に、こんな大きな石の棺をどうやって運んだのか?と不思議に思い考えて見ましたが、地理的にみると採石場からなら、船で川→海→川なら可能だと思いました。
実際、この時代は神功皇后が船で九州や朝鮮半島征伐に行っているくらいですから、船なら十分運べるだろうなっと思いました。それでもかなり大変ではあると思いますけども。
津堂城山古墳の行き方;アクセス
【地図】
日本、〒583-0037 大阪府藤井寺市津堂
場所:近鉄藤井寺駅より北へ1.6キロメートル徒歩約23分。もしくは近鉄藤井寺駅より近鉄バス小山バス停すぐです。
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